【和歌の世界】静岡市の中学3年生向け!『新古今和歌集』の和歌3首を解説!
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今回は中学3年生の後期中間テストに向けて、『和歌の世界』から『新古今和歌集』の和歌3首を解説していきます!
『万葉集』と『古今和歌集』の解説は以下をご覧ください。
新古今和歌集の基本情報
まず新古今和歌集の成立年代や特徴などの基本データをまとめていきます。
テストでは意外と問われることも多いので、しっかりと覚えた状態でテストに臨みましょう。
『新古今和歌集』基本データ
成立:鎌倉時代
編集:藤原定家らが編集
特徴:後鳥羽上皇の命令でまとめられた、8番目の勅撰和歌集(天皇の命令でまとめられた歌集)
では1首ずつ和歌を見ていきましょう!
【和歌の世界】新古今和歌集の和歌3首 解説
見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ (藤原定家)
この和歌は3句目で意味が切れているので、3句切れになります。
「なかりけり」の「けり」は「詠嘆」の助動詞で、「~だなあ」という感動の意味です。
「浦」は「海辺・浜辺」、「苫屋」は「粗末な小屋」のことで、最後は「秋の夕暮れ」と名詞(体言)で終わっているので、体言止めが使われていますね。
秋の夕暮れ時の、わびしい風景を描写した歌になります。
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする (式子内親王)
「玉の緒」は「命」のことで、「緒」と「絶え」、「ながらへ」、「弱り」は縁語になります。
「絶える」や「長く続く」、「弱る」といった言葉は「緒」が持つ「命、つながり」といった意味と関連性がありますよね。
「ながらへば」は「生き長らえると」、「忍ぶる」は「耐え忍ぶ」という意味になります。
また、最後の「弱りもぞする」の箇所では、「ぞ」と「する」が係り結びになっています。「ぞ」は強調の意味ですね。
風になびく 富士の煙の 空に消えて ゆくへも知らぬ わが思ひかな (西行法師)
1句目と3句目は6音になっているので字余りですね。
「知らぬ」の「ぬ」は、「打ち消し」の助動詞「ず」が活用した形になります。
【和歌の世界】新古今和歌集の和歌3首 まとめ
以上が和歌の世界から、新古今和歌集の和歌3首の意味と解説になります。
和歌や俳句などは正直暗記です。繰り返し音読をして、和歌とその意味を何も見なくても答えられるくらい練習しましょう!
静岡市の中学生3年生にとって、後期中間テストは高校に提出する内申点が決まる最後のテストです。
「もっと勉強しておけばよかった…」といった後悔をしないように、早めから全力で準備していきましょうね!
質問やこの文も解説してほしい、などのご要望があればお気軽にコメントしてください!
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